入学式のおもひで

 

みなさんは入学式にどのような思い出があるだろうか? 良かったこと、失敗したこと様々にあると考えられる。そこで我々は大学の入学式の思い出をそれぞれ挙げてみた。果たしてどのようなエピソードがあるのだろうか?

 

・法学部1年 よっしー

 

入学式の思い出というと正直、式が眠すぎたという記憶しか残っていない。なので、入学式にぼっち参戦した私の当日の動きを説明しよう。午前中に行われた全体入学式では、もちろん隣の人に話しかける勇気もなく、1人で粛々と式に参加した。そのあと、午後に行われる学部入学式まで時間があったため、昼食を食べたのだが、もちろん友達のいない私は両親と学食で済ませた。このころになると、周りに徐々に友人をつくっている人が増え始め、私自身も危機感を持ち始めた。このような状況で午後の学部入学式に突入するわけだが、開式まで時間があったので、巨人ファンである私はスポナビで巨人戦の試合展開を観ていた。すると、隣の人が話しかけてくれたのだ! その彼も同じ巨人ファンらしく、仲良くなることができた。人生で初めて巨人ファンであることに感謝した瞬間だった。

 

・教育学部複合文化学科1年 城

 

私の入学式の後悔は靴である。履きなれないパンプスを履いて行ったため、ひどい靴擦れをしてしまった。未来の新入生に伝えたいことは、履きなれたパンプスを履いて行くこと、そして念のために絆創膏を持っていくべきだということである。私と同じ過ちを犯さないでほしい。また、サークルの新歓で何十枚ものちらしをもらうため、クリアファイルを持っていくと便利だ。

 

・文化構想学部1年 かに

 

私の入学式は試練の連続であった。今回はその波乱に満ちた1日を振り返っていきたいと思う。

朝目覚め、準備を始める。ここで早速第一関門。メイクである。私は高校時代オシャレというものに全く気を遣っておらず(正直今もだが)メイク? なにそれおいしいの? 状態であった。春休み中に購入したメイク用品と格闘しどうにか準備を終える。家を出て電車に乗り大学へと向かう。ここで第二関門。慣れない服と靴だ。スーツは暑いしパンプスはサイズが合っていないしで大学に到着する頃にはボロボロである。とはいえここまでは新入生の大半が経験することだろう。時間になり会場に入る。席に座って一息つく。ここで最大の試練! スマホがない! どうやら家に置いてきたようだ……。周りはインスタ交換祭り。私はぼっちで虚空を見つめる。やってられんわ。そんな慌ただしい1日を終え帰宅する。やっと落ち着ける家である。いそいそとパンプスを脱ぐと両足の親指の爪が真っ黒。内出血していた。ちなみにこの内出血は夏合宿現在いまだ治っていない。本当になんで……?

 

・文学部1年 杏仁豆腐

 

華々しい入学式、他の新入生が高校の同級生・保護者とともに参加しているなか、私は単独参加であった。いい歳になっても、同伴者がいないのはやっぱり寂しい。完全ぼっちで参加した私の入学式の思い出は、式自体よりもやはり多種多様な勧誘である。

入学式当日、高田馬場駅に到着しロータリーに向かおうとする私に話しかける声が。韓国人の女性だった。なんでも国際的なサークル(?)の手伝いをしてくれる人を求めているらしい。話に付き合っているとサークルの情報を教えたいからと、インスタ交換の話に。当時の私はインスタをいまだにインストールしていなかったので断ると代わりにLINE交換を求められた。押しに弱い私は結局その謎の人とLINE交換をすることに……(今思うとホントに不用心)。結局、彼女からその後特に連絡がくることはなかった。彼女の目的は何だったのかいまだ不明である(ちなみに帰りの高田馬場駅でも同じサークルの人に話しかけられた)。

そして入学式前、戸山キャンパスでうろうろしている私に哲学サークルの人が話しかけてきた。

 

戸山キャンパスの坂。ここで話しかけられた。

 

「この4つのテーマの中で、一番興味があるテーマってどれですか?」「この問題を哲学で解決できるんですよ!」と話す様はまるで宗教勧誘。哲学にあんまり興味がないというと、すんなり去っていったのでよかったが……。個人的にはその直後、警備員の人が「さっき話しかけてきた人誰?」と聞いてきたのが怖かった。

 

・文学部1年 ランゲルハンス島

 

入学式が無事終了し帰ろうとポケットに手をいれたとき、私はとあることに気がついた。「学生証と定期がない!」会場に落としたのだろうか、駅に落としたのだろうか、それとも盗まれたのだろうか、色々な考えが脳裏をよぎる。入学式の会場やキャンパス内を探し回るが見つからない。探している途中で怪しい団体に勧誘されたような気もするが、そんなことはどうでもいい、帰ることができないのだ。最終手段である交番に駆け込む。「学生証と定期って届いていますか?」「届いてるよ。」全てが救われた瞬間だった。どうやら拾って届けてくれた親切な人がいたようだ。みなさんも落とし物をしたときは焦らずに交番の人に聞いてみよう(この後、学生証と定期を受け取るのに必要な書類を記入するために2時間待たされたのはまた別の話)。

 

このように、マイル員それぞれが大学の入学式の「おもひで」を挙げていったが、いかがだっただろうか?

みんな、それぞれ特徴的なエピソードを持っていることがわかっただろう。新入生のみなさんはぜひこれを参考にしてほしい。