電動キックボードで大学行ってみた

はじめまして、2年ライターのあるまだ。今回は今話題の電動キックボード「LUUP」で大学まで行ってみたので、その記録をお伝えしていく。

 

皆さんはこの「LUUP」、ご存知だろうか。 知らないよって人も、最近よく都内で見かける青い電動キックボードだと言えばわかってくれるのではないだろうか。
私自身もこれにはかなり興味があって、今回実際に乗ってみることにした。
しかしただ試しに乗ってみただけではつまらない。ということで、早稲田愛の溢れる私は、これで大隈先生までご挨拶に伺うことにした。このあとに待ち受ける波乱も知らずに……。

 

 

早速アプリをダウンロードした私だが、ここで問題発生! ダメです! LUUPは千葉では乗れません! なんとこいつ、私の地元である大都会千葉 ~Thousand Leaves~ に展開していなかったのだ。そこで泣く泣く、一番千葉に近かった東陽町からLUUPに乗ることにした。しかしアプリ内の地図を見ると、都内ではおびただしい数のステーションが設置されている。もはや集合体恐怖症になってもおかしくない。これなら都内での実用性は期待できるのではないだろうか。

 

 

私は期待に胸を膨らませ、電車に乗り込んで東陽町へと向かった。
駅から降りた瞬間迫りくる熱気にうなされながらも数分歩くと、ついにステーションまでたどり着いた。

 

 

初めて間近で本体を見て、胸が高鳴る。スマホで手続きをした後、走り出させるのに多少苦戦した。しかし地面を2度ほど蹴り、「Push To Go」と書かれたレバーを倒すと、スゥーっと加速した。なにこれ楽しい!! 私は夢中になっていた。電気のパワーから繰り出される推進力は、心地よいスピード感を与えてくれた。実は最近LUUPの制限速度は15km/hから20km/hに緩和されたため、そこそこ頑張って自転車を漕いだぐらいの速度がレバーの一押しで出せるのだ! しかしだからこそ急加速には気をつけなければいけない。停止時にはレバーを押しても加速しないものの、乗っているときに一気にレバーを倒すと急加速してしまう。周りに人がいる場合などは要注意だ。

 

 

しばらく大学に向かって走っていると、行き先に護送車が停まっているのが見えた。うん? 何だ……? と思って近づいてみると、どうやら通行止めらしい。周りを見渡すと、なんと今日は富岡八幡宮で祭りが行われているらしい。思わず横転。顔ない。 私は仕方なくルートを変更しLUUPを押して歩き、走れそうなところまで向かった。

 

 

さらにしばらく走っていると、肩にぽつぽつという感触が。一瞬でそれは豪雨へと変わり、私はちょうど良いところにあった高架下へと避難した。ゲリラ豪雨だからすぐ止むだろうと思っていたが、弱くはなったもののなかなか止まない。「もぅマヂ無理。マリカしよ」私は不運の連続でメンヘラになりそうになりながらも、雨の中仕方なく進むことにした。このLUUP、止まっていようが時間が経つごとに課金される仕組みなので、背に腹は代えられないのだ。

 

 

そのまま進んでいくと、今度は何やら「わっしょい!」という声が。なんと神輿が路上で担がれていた。

 

 

またもや苦難の到来である。私は周囲に気をつけながらその場を脱し、さらに遠回りをして大学へと向かった。
その後も豪雨に遭遇しては雨宿りをすることを繰り返し、気づいた頃には全身がびしょびしょになっていた。
ルートを変更しまくった結果、秋葉原や水道橋を通ることとなった。すこし寄り道していきたかったが、もはやそんな余裕などなかった。

 

 

 

そしてやっと早稲田にたどり着き、ステーションにLUUPを返却した。しかし、その頃には身も心もボロボロになっていた。私はすぐそばのドラッグストアに避難するも、クーラーが寒くて凍えていた。さむいよ……。

 

 

ライドの詳細をアプリで確認すると、なんと2時間弱も乗っていたらしい。当初は1時間ぐらいで着く予定であったが、そうなった原因はまあお察しの通りである。

 

 

色々困難はあったが、やはりこれは乗っていて楽しい。そこそこ速度が出るので、全身で風を切る感じが気持ちいい。ただなんといっても、一番楽しいのは自転車を追い抜かすときである。頑張って自転車を漕いでいるライダーを、余裕飄々の表情でレバーの一押しで抜かしていくのは最高である(ゲス顔)。

 

ただやはり難点があるのも事実で、まず重心が高いせいか乗っていて不安定である。個人的には、軸足の方を前にすると安定するかもしれない。さらに基本的に車道を走るので、ちょっと怖い。また、車道の左端といっても車道は車道だし、都内は路駐が多いので、避けるために右側に出なければならないこともある。車とスレスレになることもあり、ヒヤッとすることもあった。さらに乗り心地の面でいうと、短時間なら良いのだが、割と衝撃が直で来るので、長時間乗っていると足が疲れる。

色々と不満点は述べたが、この電動キックボードというものにはなんといってもロマンがあるので、乗ってみて後悔はしていない。

 

おっと、忘れてはいけない。早大生たるもの、大隈像を参拝しに行かなければ……。
大隈先生は、雨の中でも私を温かい目で迎えてくれていた。覇者覇者早稲田!!

 

 

大隈先生への挨拶も完了したところで、私は悩んでいた。この冷えた体、どうすれば良いのか……。そうして大学周辺をさまよっていると、ここで救いの香りが!! そう、武道家である。冷えた体を温めるにはこれしかない!

 

 

 

あるま、復活ッッ
あるま、復活ッッ
あるま、復活ッッ

 

 

生気を取り戻したところで、私は早大生諸君のための使命に燃えていた。せっかく記事を書くので、早稲田生がLUUPを有効活用する方法を提案しようと思っていたのだ!
そこで、私は早稲田から高田馬場と新宿まで実際に乗ってみて、所要時間と料金を計測してみることにした。ちなみにLUUPの料金計算は、基本料金50円+1分毎に15円だ。

まず早稲田-高田馬場である。LUUPでの所要時間は約9分。ほぼ一直線なので迷うこともなく乗っていて楽しい。料金の方は約185円。しかし乗り降りの時間も含めると多少上がる可能性はある。一方徒歩だと20分ほどでもちろん無料、東西線だと約3分で料金は178円である。うーん、LUUPくん、意外と渋いかも……。

 

 

続いて早稲田-新宿である。LUUPでの所要時間は約22分。途中、結構混雑していたところもあった。料金は約350円。先程と同様に多少上がる可能性はある。一方あまりないと思うが、徒歩で計算すると約38分かかる(無料だけど)。高田馬場乗り換えの電車だと15分ほどで324円。やはりLUUPくん、実用性の方は正直微妙かも……。やはりこれはロマンを求めて乗るものですね。

 

 

今回初めてLUUPに乗ってみて思ったのだが、これはやはり長時間乗るものではない……。普通に足が疲れる。正直長距離の登校手段としてはなしよりのなしである。それでも乗っていて楽しいのは事実なので、皆さんも一度は乗ってみて後悔はしないと思う。ただくれぐれも交通ルールと安全にはお気をつけて、あと乗るなら短距離で!

ちなみに今(2023/8/16)なら60分無料クーポンと30分無料クーポン(併用不可)が初回限定でついてくるので、試してみるなら今がチャンスかもしれない。
それではまた今度。