スマホが壊れただけなのに

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はじめまして! 今回は2年ライターのみょんに降りかかった災難と、その対処法を記録として残そうと思う。

 

2023年5月12日19時、マイルストーン新歓ラウンジ戸山キャンパスにて。

 

スマホが壊れた。

何の前触れもなくただ画面が真っ白になり、再起動するとGalaxyの文字が薄い緑色で浮かび上がるだけ。

強制再起動や、叩けば直る理論等、色々試したが勿論復活するはずもなく、やっぱりスマホは壊れていた。

目撃したマイル員は覚えているかもしれないが、私は本当に意気消沈していた。生きる意味を見失いそうになるくらいである。

とりあえず近くの携帯ショップを探し、唯一近場で20時まで営業していた池袋のルミネ8階のショップに向かった。こればかりは早稲田大学の立地の良さに感謝せねばならない。

 

キャリアショップでは、今の状態では直ることはもうないし、データは取り出せないと言われてしまった。

ガジェット好きの方は「なら修理に出せば良い」と思うかもしれない。確かに、キャリアの保証は外れるが修理に出すことはできる。

液晶画面の不具合なので、おそらく2万~4万近く払えばスマホは生き返るのだが、そんなお金はすぐには用意できないし、そもそも今スマホが使えないことが死活問題すぎる。それと、私はもうこのスマホを3年以上使っており、親からも機種変をしようと言われていた。

 

現状、今のスマホから移行できないものは「LINEのトーク履歴」「Galaxyに任せていた各種IDパスワード」「写真」「書類データ」等である。当然だが、SDカードとCloudに保存していないものは全て消える。

とはいえモバイルネットワークが使えないのは死活問題なので、できることならその場で機種変をしたかった。

 

ところで、機種変をする時には必ず契約主がいなければできない。

誰がそんな制度にしたのだろうか、本当に不便である。

というのも、私のスマホの契約主は親であったし、親は山梨にいるからである。来られるわけがない。

とりあえず一緒に携帯ショップまでついてきてくれたマイル員(ガチ恩に着ます)にスマホを借りて電話するも「帰省しなさい」と言われてしまう。

この日は金曜日だったので一般的な早大生なら了承できるかもしれないが——私はそうはいかない。

 

なぜなら、土曜日に授業があるからだ!!(マジで意味がわからない)

それも、1、3、4限に! 1限は必修二外だし!

 

……当然だが、私は授業を切る決意をした。

私の心臓とも言えるスマホと授業、どちらのほうが大事なのかは一目瞭然である。みんなもそうだよね?

 

20時過ぎ、マイル員が昔使用していたdocomoのキャリアスマホを貸してくれるということで、西船橋に向かうことになった。スマホというのはSIMカードをさせば、モバイルデータに繋がるようになるのだ。格安SIMフリースマホの仕組みはこれである。ちなみに、別キャリアのSIMを挿すには契約が必要なので、即座に使うには同じキャリアのスマホを用意しなければならない。

さて「SIMを挿して、APN設定をすれば解決するだろう」などと安直な発想を抱いていた私は、この後モバイルデータに接続できず絶望する。

 

うん、なぜ?

一時間以上試行錯誤したが、結果は「ダメです! 繋がりません!」(CV.吉田製作所)。

電話番号も電話帳も認識されているのに……。

 

ただスマホ依存症の私としては、スマホをポチポチできるだけで結構精神が安定した。Wi-Fiがある場所でしか動かないとはいえ、スマホであることには違いないので。PCでも同じことができる? よいですか、PCとスマホは別物です。

 

貸してもらったのはGalaxy S9(2018年発売)。

当時のハイエンドであるSシリーズは、今も全く問題なく動いた。これだからSumsungはやめられない。

当然だが、Lightning(笑)ではなく、天下のType-Cなので急速充電に対応しているし、AndroidなのでReV〇ncedも余裕で入れることができた。

また、MP3ファイルを大量に保存したSDカードをスマホに挿せば、スマホから音楽を聴くことができた。

iPadにもMP3ファイルを移してあったので、そちらを聞くこともできた。(ただiOSはMP3ファイルの操作性がAndroidよりは悪いので、もう少し改善しても良いと思います)。

 

そういう事情で、移動中に音楽を聴くことは容易だった。ただせっかくなので、一切スマホを触らずに本とウォークマンで過ごすことに決めた。本とウォークマンだなんて、今ではあまり見かけることもない組み合わせではないだろうか。

 

高田馬場の窓口で学割料金のきっぷを購入した。

特急券は「えきねっと」のチケットレスが一番安いけれど、ログインIDがわからなかったので大人しく窓口で買った。

山手線に乗り新宿で下車し、特急あずさに乗ればもう甲府駅である。

何が起こるか分からないので、30分余裕を持って駅のホームに到着した。

そして読書をしながら特急電車が来るのを待っていた時、1人の女性に乗り換えを尋ねられた。

 

「乗り換え、教えて欲しいんですけれど」

 

私は、田舎娘である。東京の乗り換えなんて詳しいはずもない。

「新宿から東京に行くには中央線で合っていますよね? なのに電車が来なくて……」

ああ私にスマホがあったら、もっとスマートに受け答えができたのに! と思うのも許して欲しい。

その方のスマホの乗り換え案内を見せてもらうと、中央線(快速)と(特急)で番線を間違えていただけだった。

ネットは偉大である。本当に、昔の人はどうやって生きていたのだろうか。私はスマホがないと何もできないことを改めてわからされた。

 

特急乗車中、国分寺で踏切立ち入りがあって電車が少し遅延した。これが5分程度のものであったから良い

ものの、大幅に遅延してしまったらと思うと顔面蒼白ものである。誰にも連絡がとれない状態でのアクシデントは、思ったよりも怖いものだ。小さい頃、連絡手段がない状態で野放しに生きていられたことが信じられない。

 

私は起きている時間のほぼ全てをスマホに捧げていた。

1日の平均スマホ使用時間は約10時間~14時間である。本当に少ない日でも7時間は使う。

音楽を聴く、目覚ましを鳴らす、遊ぶ、読書する、課題をする、調べ物をする、連絡をとる——私は日常生活のほぼ全てをスマホに委ねてきた。

 

それが突然デジタルデトックスを強いられるとは、思ってもみなかった。

 

 

この話には続きがある。

新しいスマホの機種変をしている最中にスマホが復活する奇跡が起きたのだ!

 

Galaxy同士の機種変なのでただ横に並べるだけで無事全てのデータ移行が終わり、親には「ただ機種変しただけじゃん」と言われてしまう始末。

科目情報部署46期LINEや先輩とのLINEも完璧に移行することができた。お騒がせして本当にごめんねみんな。

 

ちなみにこちらは最新機種のS23で撮影した甲府駅。

そしてこちらは、機種変したら誰もが走らせる「AnTuTu Benchmark」のスコア(私がただ自慢したいだけ)。

数日後、復活したGalaxy S20を私は何食わぬ顔でお風呂に持ち込んだ。

いつものように「充電ポートに水分が検出されました」の表示と共に、警告音とバイブレーションを食らった。

そしてドライヤーで水分を飛ばし、正常な状態に戻したのだが、突如として画面が真っ白になってしまった。

現在(2023年7月)未だに復活していない。

今回Galaxy S20を救うのに尽力してくれた2人のマイル員に感謝。

筆者の次回作「Galaxy S23が壊れた」にご期待下さい。

機種変から約2か月経過し、現状はほぼ毎日お風呂にスマホを持ち込んでいる。

人間、簡単には成長しません。

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