大学生の醍醐味といえば自由に組める時間割であろう。しかし、1年生の春学期の履修登録には失敗がつきものである。何も知らない純粋無垢な1年生は「面白そうだ」という理由で1限や5限に授業を入れまくっていく、これは1年生が時間割について果てしない後悔を述べる備忘録である。
・法学部1年 よっしー
「法学部は大変」という脅しを各所で受ける法学部だが、個人的にはそこまで大変さは感じなかった。基本、試験の比重が大きく、良い意味で言うと自分のペース配分で授業に参加できるからだ。これは決してサボりではなく、前向きな休養である……。特に法学部の106教室は参加しなくてもバレにくい教室であるうえに、参加したとしても椅子がふかふかで気分が良くなりやすい。なので、月曜や木曜の4時間連続授業は全て対面で一見大変そうだが、間に106教室の授業を挟むので見かけ倒しである。試験期間付近の忙しさについてはノーコメントとしておこう。
・教育学部複合文化学科1年 城
この時間割の悪かった点は、空きコマの多さと1限・5限の多さである。特に金4の空きコマは、昼食には遅いが夕食には早いしという時間帯であり、5限への憂鬱さを感じながらぼーっと時間を潰す100分になってしまった。本当に後悔した。また、1限と5限は想像の何倍もしんどかったため、必修以外で履修するという奇行はもう一生したくない。
しかしそんな中でも輝いていたのが木曜の全休である。全休は素晴らしい。「木曜は全休だ」と言い聞かせることで、私は1限も5限も乗り越えることができた。全休は全てを解決する。それを実感した春学期であった。
・文学部1年 杏仁豆腐
文キャン民特有のスッカスカの時間割。この時間割を他学部や他大学の人に見せると、毎回妬みに近い目で見られるので、もう少し対面授業を増やしても良かったかなとちょっと後悔。そして1日の授業最大2コマとかいう楽な時間割のくせして、無職の奴がいるってマ? でも出席点ゼロの授業に毎時間出席したことと、好奇心で入れた1限にほぼ毎回出席したのは自分で言うのもなんだが偉いと思う。こんなに授業に出席しているんだし、これは無職でも許されるのではないだろうか。
・文学部1年 ランゲルハンス島
早稲田大学文学部に合格した学生が最初に戸惑うことといえば、この弾丸に撃ち抜かれたかのようなカッスカスの時間割である。朝は11時に起床し、そのまま3限だけを受けて帰る日や2・3限に特に課題も出ずに寝ていれば終わる授業をパパッと終わらせ、そのまま映画鑑賞・ひなたぼっこetc……。さながら平安貴族よりも優雅な生活を送っている。本キャン民は文キャン民によく「文キャンは二外が週4あって大変だよね〜」などとのたまっているが、そんなわけがないだろう。唯一この時間割でキツいと感じた授業は「神道概論」である。期末レポートが脅威の6000字である、ただそれだけ……今日も文キャン民は優雅な生活を送っていくのである。
・文化構想学部1年 かに
私の時間割は教職科目に支配されている。教職課程を履修している方なら共感できることだろう。春学期の履修は必修、教職必修、教職に必要な専門科目のみで構成されていた。楽単? とれるわけがない。レポートと試験に追われる学期末であった。……と、ここまで文句ばかり書いてきたが実際は全て怠惰な自分のせいである。正直教職科目より溜めに溜めた基礎講義が一番キツかった。最後の数日に至っては毎日7本の動画を視聴していた。未来の新入生たちにアドバイスするとしたら「基礎講義は溜めるな。」これ1択であろう。……ごめん、もう一つ。「5限がある日の次の日に1限を入れるな。」これも覚えておいてほしい。
いかがだったであろうか。みなさんは1年生の履修登録はもっと色々な情報を集めてからやるようにしよう(多分手遅れ)。