みなさん、こんにちは! ライターの社会科見学です。あっという間に夏休みが終わってしまいました。ということは……総合型選抜の試験の季節がやってきたということですね。総合型選抜の二次試験には面接が課されるケースも多く、ここが合否の分かれ目と言っても過言ではありません。「そう言われても、面接なんて受けたことないから対策がわからない」「不安で夜も眠れない」という受験生のみなさん、朗報です! 今回の記事では、総合型選抜の面接試験で全勝した私が思う面接試験の極意を、特別にみなさんに伝授します! 面接対策の参考にしていただけると嬉しいです!
面接の極意① 何よりも先に、見た目に気を遣うべし
面接官が最初に知るあなたの情報は、間違いなく見た目です。面接で話す内容や話し方よりも簡単に対策ができます。特に重要なものはこちら。
□靴がボロボロではないか(特にローファーを履く人は、色が剥げて白くなっていないか)
□スカートを履く人は丈感が適切か
□制服に目立つシワや汚れはないか
□髪型は適切か
□スクールバッグにキーホルダーは付いていないか(お守りもできれば外した方が好ましい)
これらの項目を、出発前や面接前に確認しておきましょう。また、ここ数年は10月、11月あたりでも夏のような暑さですが、面接のときだけはできるだけジャケットや冬用セーラーを着用すると良いと思います。当時私も、面接までは夏用セーラーで過ごし、面接時のみ冬用セーラーを着用していました。時期にもよりますが、会場を出てから脱ぐのをお忘れなく。私は着たまま出てしまい、9月の酷暑の中、脱ぐタイミングを見失って駅までの20分間を長袖で歩きました……。
第一印象は出会って7秒で決まる、と言われていますし、対策もとっても簡単なので、ぜひお試しください!
面接の極意その② 想定外を想定内にすべし
「何言ってんだ」と思いましたよね。想定外の質問を想定内にできるなら、それは想定外ではありません。ですが、面接試験において想定外と感じるというのは、面接官がよほどぶっ飛んだ思考の持ち主であるか、事前準備が不十分であるかの大きく2つに分かれます。
では、その事前準備は何をすれば良いのか。極めてシンプルで、そもそも想定される質問と回答を大量に用意しておくことに尽きます。面接で質問の対象になることは、最初に話す志望理由、それから一次試験で提出した書類に書かれている内容です。まずは、自分ならどの内容を深掘りするかを洗い出し、それに対する回答を考えましょう。用意した回答に対しても深堀りされるかもしれませんので、その準備も同様に行いましょう。これだけで20個くらいは想定できる質問と回答を用意することができます。ある程度用意できたら、今度は志望理由書と志望理由をメモした紙を用意し、友達や先生などに「この文章達を読んで、あなたならどこを深堀りする?」と聞いてみましょう。この方法は、面接練習よりも日常会話に近いのに面接の練習になるので、私的にはかなり効果があったと思います。
それから、目で訴えることを意識しましょう。「目は口ほどに物を言う」という言葉もあるくらい、目で訴えることは非常に重要です。回答中に目線が泳いでしまうだけで、面接官は「この子は想定外の状況に弱そうだな……」と思われ、一気にイメージダウンに繋がりやすくなってしまいます。実際は想定内の質問だったとしても、面接試験においては面接官が受けたイメージが全てなので、勘違いされては本当にもったいないです! こればかりは訓練だと思うので、練習を重ねて、少しずつ慣れていきましょう。スマホで自分が話している姿を撮影してみても良いかもしれません!
面接の極意その③ 逆質問で自分をアピールすべし
「こちらから聞きたいことは以上です」と言われて安心したそのとき、受験生を苦しめるあの質問が飛んできます。「それでは、何かこちらに質問はありますか?」いわゆる逆質問ですね。これ以上に恐ろしい面接での質問は無いのではないでしょうか。「『何か』って何? 質問の幅が広すぎて、何を質問したら良いのかわからないよ~」と困る受験生も少なくないはず。
もちろん、何でも聞いて良いわけではありません。大学のパンフレットやホームページを見ればわかるような内容を聞いてしまうと、リサーチ不足だと思われてしまいます。その大学や学部の教育についてある程度リサーチした上での質問を考えておきましょう。逆質問の内容は様々ですが、大学についてリサーチ済みであることと、大学入学後の学びへの意欲をアピールできる構成にしておくことが大切だと思います。教授やゼミを具体名で提示したり、総合型選抜は一般選抜よりも合格発表から入学までの期間が長いので、残りの高校生活で身に着けておくべきこと、経験しておくべきことを聞いてみたりすると良いのではないでしょうか。
逆質問の有無は大学や面接官によってまちまちですが、ただの質問タイムではなく、最後に自分をアピールできる特大チャンスです。しっかり準備しておきましょう!
面接の極意その④ 周りに馴染むな、自分を持つべし
私は個人面接のみでしたが、中には集団面接が課されることもありますよね。その場合、同じグループの人は同時に入退室するわけですが、面白いことに、最初の人が入退室時に「失礼します」と言わなかった場合、その後入室する人たちも言わないそうです。誰も言っていない中、自分だけ大きな声で元気に「失礼します」と言っていたら、なんとなく恥ずかしいような気がしますよね。ですが、私は周りから浮いてでも挨拶はするべきだと思います。「周りから浮く」と言っても、たかが面接の30分程度を同じ空間で過ごすだけで、今後もう二度と会わないような人もその中にはいるかもしれません。周りの受験生に馴染むことよりも、私の合否を決める面接官への印象のほうが、よっぽど大事だと思いませんか? 周りのライバルに流されず、強く自分を持ってくださいね。
以上4つの面接の極意はいかがでしたか? それでも、やはりいざ本番となると緊張はしてしまうものだと思います。最後にアドバイスとして、巷の緊張緩和術は実践しないことをオススメします。面接が緊張しやすいのは、普段の会話とは全く別の状況だからです。緊張緩和術も同じで、緊張したときにしか実践しませんよね。普段はしないようなことを、自ら選んで実践してしまっているのです。そりゃ余計に緊張します。緊張したら、普段からしている行動をするか、緊張緩和術を試験当日よりも前から日常的に実践しておくと良いでしょう。私のオススメは、拳を全力でギュッと握りしめて一気に脱力するものです。手だけで完結するので場所を選びませんし、道具も必要ありませんので、日常的に実践しやすいと思います!
当日、受験生のみなさんがこれまでの成果を発揮できますように! 応援しています!