お疲れ様です。飛飛丸です。前回に引き続き、免許合宿の様子をお伝えしていきます。
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DAY9
朝から対面授業を受けたら次の教習まで空きがあったので、一旦宿舎に戻って仮眠をとることにします。40分くらいで起きられるでしょう。
外からドアをたたく音で目覚めました。ドアの向こうからは自分の名前を呼ぶ声が聞こえます。時計を見たら17時過ぎ。送迎バスの発車は16時55分。完全に寝坊です。どうやらドライバーさんから「生徒が来ない」と連絡を受けた宿舎の管理人さんが起こしに来てくれたそうです。バスが待ってくれてたおかげで教習には間に合いました。私は周りに支えられながら生きています。本当に反省しています。
DAY10
今日の教習は個性的なおじいちゃんでした。「昔の教習所の指導員は15時間働いていた」「イオンができるまでは今の市街地は田んぼだった」「昔の教習車はエンストしすぎて生徒が泣くレベルだった」。エピソードトークが止まりませんでした。楽しいドライブでしたが、肝心な指導はよく覚えていませんね。
DAY11
第2段階には「方向転換」と「縦列駐車」の技能教習があります。後ろは視界も悪いし、ハンドルの左右もこんがらがるし、わからないよ……。って思っていましたが、指導員のおじちゃんが「3番目のポールがここの窓から見えたところでハンドルを右いっぱいに切ったら、自然に枠に入る。絶対に失敗しない」と必勝テクニックを教えていただきました。たしかに教習所内では絶対に失敗しませんが、公道にはポールなど存在しないので、不安が残ります。
この教習のおじいちゃんから、「お昼どきに米沢牛の串焼きを教習所内で販売している」という情報を聞きます。さっそく行ってみることに。

これはおいしい。3本くらい買ってスーパーで白米だけ用意して米沢牛ステーキ丼とか作りたくなる旨さです。しかも驚きなのがそのお値段。なんと350円です。鬼リピ確定ですね。
DAY12
この日は空き時間を使ってラーメンを食べに行くことに。龍上海というお店に向かいます。龍上海は山形県のご当地ラーメンである赤湯ラーメンのお店です。横浜にあるラーメン博物館で出店していたり、セブンイレブンではカップラーメンが発売されていたりする有名店です。飛飛丸が行ったときは30分ほど並びました。

宿舎の管理人の方に話を伺うと「30分で入れたらラッキー」とのこと。「お前今日の運全部使い果たしちゃったんじゃねーのかWWW」とまで言われました。あとに夜間の路上教習を控えていた飛飛丸はその冗談で笑うことができませんでした。
DAY13
そろそろ合宿も終わりが見えてくるところに差し掛かりました。しかし、この日まで上杉神社以外大した観光をしていないことに気づきます。前編でお伝えした上杉神社のある松が岬公園には米沢の歴史に関する展示をしている上杉博物館があるらしいので、行ってみることにします。

上杉氏が米沢に来るところから、近現代までの歴史を模型や映像で見て楽しむことができます。特に日本史選択の人にはグッとくるものがあるかもしれません。常設展の入場料は大人1人410円なので、興味がある方はぜひ行ってみてください。
DAY15
午前中の予定に余裕があったので、道の駅まで行ってみることにしました。教習所から20分ほど歩き「道の駅米沢」に着きました。日本酒や米沢牛、果物のような山形県が誇る名産品が勢ぞろいです。フードコートを見てみると、米沢牛の「すき焼き丼」なるものが。そのお値段2600円。高すぎる。いくら米沢牛がおいしくても、大学生には払えないです。

まあおいしかったんですけどね。
午後から教習です。明日の卒業検定に向けて、最終確認をします。
DAY16
ついに卒業検定の日です。卒検は技能試験のみで、仮免取得時のような学科試験はありません。全て試験時の自分に任せるしかありません。
試験は朝7時半から。卒検は公道の走行もあるので、修了検定と違って受検者は3人乗ります。
普段の教習ではゴールのみが指定され自分で経路を組み立てていましたが、卒検では事前に渡された地図に従って走行します。また、試験官が随時指示してくれるので順路で困ることはないです。
教習との違いは走行中にどこかで正しい停車が指示されることのみ。それ以外はほとんど同じです。いつも通りドライブを楽しみましょう。
3人の路上走行が終わったら教習所に戻り、「方向転換(右)」「方向転換(左)」「縦列駐車」のいずれかの試験があります。大抵教習時に伝授された攻略法を思い出しながらやりましょう。試験中の車内は妙な緊張が走りますが、普段はしないようなところで脱輪などしないように気をつけてくださいね。
合格発表が済んだら「卒業式」があります。別に全員起立して「旅立ちの日に」を歌うとか、証書授与とかはないです。書類と往復分の交通費をもらって、少し話を聴いたら終わりです。
このタイミングで15時頃発の帰りの新幹線をえきねっとで予約しました。
バスに乗って米沢駅に向かいます。
駅弁を買ったり、いつの間にか延泊になってたマイル員に電話したりして時間を潰します。
新幹線に乗って16日間過ごした米沢ともこれでお別れ。少し寂しいですね。

合宿免許の良いところは、通いと比較して短期で卒業できることはもちろん、時間をかけてじっくりと地域の雰囲気を感じ取ることができることにあると思います。運転免許は一生使えるものですが、ここで過ごした時間の記憶も一生ものになると思います。
前後編通してこの記事には書ききれなかった楽しい教習や思い出もたくさんあります。これから免許合宿に行くみなさんもぜひ素敵な思い出を作ってください。もちろん延泊などしないように、勉強もしっかりしてくださいね。