マイル音楽部②

この記事は約8分で読めます。

こんにちは!

ライター3年の十全老人です。

 

先週に引き続き「私を構成する9枚」をご紹介する企画です。音楽のことが好きすぎて、「今の自分の好みを構成する要素」達を集めたら怪文書が仕上がりました。

 

趣味合う方マジで話しかけてくれ~後生のお願いです~~;;

 

 

—————

キリンジ『3』

私立恵比寿中学『エビクラシー』

Khaki『頭痛』

笹川真生『あたらしいからだ』

mizuirono_inu『TOKYO VIRUS LOVESTORY』

arai tasuku『Alice』

田中B『月がない街』

yanagamiyuki『私たちは生命への冒涜でしたか』

きくお『きくおミク2』

—————

 

 

▶︎キリンジ『3』

 

今のKIRINJIも昔のキリンジも兄曲も弟曲も大好きなんですけど、やっぱり音楽との出会いという意味でも『3』に思い入れがあります。

 

『エイリアンズ』はいうまでもなく名曲、ほかにも『グッデイ・グッバイ』『悪玉』『君の胸に抱かれたい』……というか、もれなく全部名曲なんだよな。困ったことに。

 

そんな中でも一番好きなのは『サイレンの歌』です。

特にコーラスの所が美しくて、人気のない街で太陽が燃える、儚さや力強さといった夏の持つ風情を余す所なく表現した曲だと思っています。夏大好き〜!(オラフ)

 

‎KIRINJIの「3」をApple Musicで

 

 

 

 

▶︎私立恵比寿中学『エビクラシー』

 

エビ中ってほんっっとに曲が良いんです!! 王道アイドルソングももちろんですが、エビ中はとにかく個性派楽曲が光る!

 

中でも『エビクラシー』はアルバムを通して名曲揃いだし、個性が爆発しているのに調和がとれていて好きです。

 

名盤という言葉がよく似合う。

期間生産限定盤に収録されている各曲ソロver.も良いし、『藍色のMonday』とか完璧すぎる切なレトロアイドルソングで涙……。

 

結局全部最高なので聴いてくださいとしか言えませんが、ジョセフ・ジョースターよろしく予言しておくとラスト曲『フォーエバー中坊』のサビで泣きます。

 

‎私立恵比寿中学の「エビクラシー」をApple Musicで

 

 

 

▶︎Khaki『頭痛』

 

Khakiの『頭痛』は陰鬱で最高!

歌詞もメロディも本当に美しい……。湿度の高い音によって心が安らいでいくのを感じます。

 

特に私が大好きな『Overtone』は音源の時点で後ろ暗い懇願を歌った最高の曲なのですが、ライブになるとはち切れそうなほど痛切な叫びになってめちゃくちゃブチアガります。気持ちが。

 

ちなみにKhakiは早稲田のサークルで結成されたバンド。死ぬほど胸熱ですね……。

最新シングル『Undercurrent』付属のタブロイドでは、みなさんご存じであろうある場所について言及されているということもあり心臓焼かれること請け合い。

 

少なくとも私は1日動けなくなってしまった。早大生ならではの贅沢。

 

‎Khakiの「頭痛 – EP」をApple Musicで

 

 

 

▶︎笹川真生『あたらしいからだ』

 

笹川真生さんの曲には黒い世界に光が灯るような、降り注ぐような雰囲気がありますが、特にその光が繊細なのがこのアルバム。

 

シューゲイザー・ドリームポップの要素と(最高)、冬の終わりの晴れた日のような暖かみと夢みたいな浮遊感。シングルでも配信されている曲に情緒をめちゃくちゃにされながらアルバム曲から溢れる光に身を投じるとそこには安寧が広がっている。

 

粒子の細かい光に優しく包み込まれて溶けたくなったときにオススメ!春が来たぞ!

 

 

 

▶︎mizuirono_inu『TOKYO VIRUS LOVESTORY』

 

笹川真生さんが繊細な光だとしたら、mizuirono_inuはまっすぐ貫くような光だと感じます。見たものや考えたことそのまま音にして脳味噌ぶちまけたみたいな曲が多くて、作品に宿った人間性・暴力性が本当に最高。

 

このアルバムを切ったら内臓が飛び出てくるんじゃないかってくらいに中身が詰まっている。排除されて、苦しんで、でも自分を励まして生に繋ぎ止めるような泥臭い生命力というか……。

 

社会に馴染めていない全ての人の手を握ってくれるようなアルバムです。

 

‎mizuirono_inuの「TOKYO VIRUS LOVE STORY」をApple Musicで

 

 

 

▶︎arai tasuku『Alice』

 

幻想的で退廃的、悪夢みたいな曲が好きな方は是非……!

 

代表曲『Dear Alice』は静かな夜更けにひとり呪詛を呟くような曲で、気持ちが沈んでいるときに聴くと死ぬほど気持ち良いです。

 

個人的オススメは『Pitch Black Awakening』で、滅びの夜の幕開け!悪夢が始まる~!って感じでテンアゲです。暗くて冷たい質感の曲って最高ですよね……。そういう曲しか聴けない夜がある。

 

‎arai tasukuの「Alice」をApple Musicで

 

 

 

▶︎田中B『月がない街』

 

ここからボカロです。

 

田中Bさん本当に大好きなんです……。今回の企画的に音源になっているものから選びました(ちなみに一番好きな曲はニコニコ動画・ピアプロにある『夢少女』です。こちらも是非……)!

 

詩的で不思議な雰囲気ながら取り返しのつかない焦燥感を煽られる切実な歌詞と、それでも淡々と進んでいくメロディの対比でいつ聴いても泣きそうになってしまいます……。

 

ニコニコ版ではアウトロはフェードアウトしていきますが、音源版の最後の光を残して消えていく感じもまた良い。

 

‎田中Bの”月がない街 (feat. 初音ミク)”をApple Musicで

 

 

 

▶︎yanagamiyuki『私たちは生命への冒涜でしたか』

 

yanagamiyukiさんの曲は本当に音が気持ち良くて、ボカロの調教が上手くて、そしてそれらにのせる言葉が生きている。

 

普段そこまで歌詞を意識して音楽を聴くほうではないのですが、yanagamiyukiさんの曲ではめちゃくちゃじっくり読みます。

 

だってまずこの『私たちは生命への冒涜でしたか』って名前から良すぎませんか。

 

短い1文で様々な背景を想像できるし、さらにジャケ写のおそらくAI生成のイラストとも化学反応して凄まじい重みを醸し出している。世界を純粋に捉えているというか、イメージを的確に刺しているというか、とにかく言葉が響くんです……。

 

そして音も最高。

 

4曲とも既存曲のリアレンジなのですが、原曲よりも速度もキーも高めながら退廃的な雰囲気を帯びていて、何度も聴いている曲なのに聴き入ってしまう。荘厳ながらも崩壊した音は神話的ディストピアのようで圧倒されます。

 

ミクの声がやや幼めっていうのも無垢さによる対比で悲壮感を助長しているように感じる。\ネ申/

 

‎yanagamiyukiの「私たちは生命への冒涜でしたか – EP」をApple Musicで

 

 

 

▶︎きくお『きくおミク2』

 

文字通りきくおさんは私の「人生」です。

 

「私を構成する9枚」をルーツの9枚と解釈したらほとんどきくおさんのアルバムで埋まります。ほんっっっっとに全部良いんですよ……。

 

今回は迷いに迷って雰囲気が一番好きなきくおミク2にしました。

 

ちなみに帯のキャッチコピーは「きみと、悪夢をもう一度。」

――あまりに良すぎる!!!! それでは特に好きな曲を紹介しちゃいます。

 

まずきくおさん初心者の方に聴いてみていただきたいのが『さかさまうちゅう』。音といい歌詞といいきくおワールド全開! 切なる思いが溢れるッ! って感じで最高……。

 

続いては個人的最推し曲の『君が死んでも許してあげるよ』。好きすぎてこのページのトップにこの曲の概念を感じる写真を載せてしまいました。

タイトルにギョッとされる方がいらっしゃるかもしれませんが、私はそれ含めてめっちゃ刺さりました。

 

ノスタルジックで悲しくて、でも聴く人を大丈夫だよって安心させてくれて、優しさに涙が出てしまう……そんな救済の音がします。

 

アルバム最後の『そして君は月になった』も大好きで、3拍子の明るくキラキラした世界ながらも「宇宙のどん底」へ消えていく切なさ……やはり救済の音がします。

 

‎きくおの「きくおミク2」をApple Musicで

 

 

 

 

以上、2週に渡ってマイル員の「私を構成する9枚」をご紹介しました。

 

ご覧になってくださっているみなさまと同じ1枚があれば幸いですし、新しい1枚に出逢っていただけたりしちゃった暁には嬉しSUGIZOでURE SEAになってしまいます。

 

これからもおんがくいっぱいきこうね ぜったいね

 

タイトルとURLをコピーしました