みなさんこんにちは! プロ野球の序盤が過ぎ去り、早慶戦も近づいてきて野球がますます盛り上がる時期になってきましたね。
ところでみなさんは早稲田大学が輩出した、今プロ野球で最も熱い左腕が誰かご存知ですか?
今プロ野球で最も熱い左腕? そらもうアレよ。おーん。
……まあ、タイトルで既にネタバレしているので前置きはこれくらいにしておきましょう。
阪神タイガース・大竹耕太郎選手です!
早稲田に在学中だった 2015年の早慶戦では慶應打線を見事2安打に抑え完封しリーグ優勝を決める殊勲の活躍。
プロ入り後は2019年の前半戦でブレイクしたものの直近2年間は勝ち星を挙げられていませんでしたが、現役ドラフト制度で阪神に移籍後は5戦5勝、防御率は 0.48(2023年度5/22時点)と大車輪の活躍。
通算15勝ながら既に 12球団中10球団から勝利を挙げています。
残るは球界の盟主こと巨人と古巣でありそして私が愛してやまない福岡ソフトバンクホークスの2球団。
早くも12球団制覇を成し遂げてしまいそうですね。
しかし2年連続で結果が振るわなかった大竹選手がどうしてこのような好成績を収められているのか、みなさん気になりませんか?
今回は大竹選手の活躍の秘密(と言うほどのこ とでもないけれど!)を紐解いていこうと思います。
▶︎本題の前に少しだけ一ファンとして思いの丈を述べさせてください。
ホークスから不本意ながらも移籍せざるをえなかった選手が活躍するのは嬉しいです。
でも……ちゃんと操ってあげれば福岡でも大活躍できたのに! 悔しい! という想いのほうが強かったりします。
これは大竹選手に限った話ではないのですが……。
▶︎大竹選手ってどんなピッチャーなの?
閑話休題。大竹選手のストレートの球速は平均で140km/h前後、最速でも144km/hと大谷選手のように豪速球で勝負するタイプではありません。
むしろ丁寧なコントロールやツーシームとカットボールのコンビネーション、そして緩急を活かしたチェンジアップで打者を打ち取る技巧派投手に属します。
ちなみに大竹選手の卒論は「緩急を使った投球は打ちにくいのか」というテーマです。本人も緩急の研究に熱心なことがうかがえますね。
▶︎絶好調の要因
同じく早稲田出身の岡田監督の引っ張りすぎずに早めに交代を告げる采配、平均球速の改善 (2021年シーズンと比較して5km/h ほど上昇しています)、被打率0.071のチェンジアップ など様々な理由が考えられます。
しかし一番大きな好調の理由、それはズバリ……坂本誠志郎選手とのバッテリーが噛み合っていることです!
▶︎バッテリーの重要性
大竹選手のような技巧派の投手は打者を抑えるのに少し工夫が必要です。
技巧派の投手は速球派の投手に球速で劣るので、勝負に手間暇がかかります。しっかりと際どい所に投げ込み、上手く変化球とストレートを織り交ぜなくては打者を打ち取れません。
バッテリー間の連携が非常に重要です。
▶︎大竹-坂本バッテリーの好相性
大竹選手が坂本選手と相性が良い理由は坂本選手のキャッチングにあります!
坂本選手は際どい球をストライクと判定させるフレーミングという技術が非常に優れているキャッチャー。
これこそコントロールが良く、ストライクゾーンギリギリの所に投げ込める大竹選手との相性が良い最大の理由です!
ストライクゾーンはどうしても明確に定まらないので同じコースでもストライクになったりボールになったりするゾーンがあります。
そのようなコースに投げた球をストライクと判 定されるほど投手は投げやすくなっていきます。坂本選手のキャッチングのおかげで大竹選手のようなコースを突く投手は非常に恩恵を受けることができます。
配球でも坂本選手の技が光ります。
ストレートあっての変化球、という言葉がよく使われていますが、逆に坂本選手は変化球を巧みに操って絶妙なタイミングでストレートを要求することで決して速いとは言えないストレートを輝かせています。
2022年に登板した試合でストレートを全投球の内 63%も投げていたことを考えると配球も大きく改善されたと感じます。
【ホークス時代の配給】
【阪神移籍後の配球の写真】
もちろんこの画像だけで全てを判断することはできませんが、違いは一目瞭然ですね。
▶︎まとめ
キャッチャーの話が多めになってしまいました。
ですが大竹選手は結果がついてこなかっただけでホークスにいるときから良い球を投げていたんです!
阪神に移籍して、バッテリーに恵まれた結果として大竹選手のポテンシャルが最大限発揮できるようになったことで花を咲かせてくれました。
これからも末永く活躍してほしいです。
……でもやっぱり私としてはホークスで活躍してほしかったな……。