こんにちは。早稲田大学3年のふじりんごです。
今回は、深夜に高田馬場からお台場まで歩いてみました。
なぜわざわざそんなことするのかって? 理由は安直で、「大学生っぽいから」です。
数年後には体力激減してそうだし、元気な今のうちにやっておくべきですよね。
ということで、行ってきます!
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6月某日23時、高田馬場駅集合。今回の深夜ウォーク参加者は、筆者含め10名。
もう夜中なのに、いつも通り高田馬場駅前は明るくて騒がしい。
さっそく出発。
家で仮眠を取ってきたので、この時はまだ元気いっぱいである。高田馬場から早稲田大学の方へ馬場歩きをしていく。こんな深夜に大学に向かって歩くなんて新鮮すぎる。夜に歩くといえば、恩田陸さんの「夜のピクニック」ではないだろうか? 夜中にみんなでワイワイ歩いていたこの瞬間は、まさに夜のピクニックだった。
あっという間に早稲田大学が見えてきたがそのまま通り過ぎ、早稲田駅の方まで移動。すぐ横にある夏目坂通りに入って、坂をひたすら登っていく。ちなみに今回、どんなルートで行くかは全く決めていない。その場で地図を見ながらなんとな〜く道を決めて、列の先頭にいる人が進んだ方向へ他のみんなもついて行く。深夜ウォークだし、これくらい適当なのがむしろ良いのかもしれない。
しばらく歩いて時刻は0時過ぎ、市ヶ谷周辺までやって来た。
なんだかこのあたり、道がきれいだし家も大きい。あとで調べたら、やはり高級住宅街だった。目と鼻の先には、とても大きな防衛省が鎮座している。
そこからさらに歩き、四ツ谷駅が見えてきた。四ツ谷駅といえば上智大学。
実は筆者も大学受験の時に上智を受けたのだが、残念ながら補欠止まりだった。もしかしたら、今これを読んでくれている方の中に受験生がいるかもしれない。受験はとても長い闘いだが、ぜひ最後まで諦めないでほしい。筆者は1月の出願直前で弱気になり第一志望の国立をランク下げしたが、対策不足で結局落ちた。ほかにも、私立の試験日をダブルブッキングしていることに試験前日に気づき、片方の大学を諦めた。だがこんなポンコツ人間でも、運良く早稲田には合格できたのである。本当に最後まで何があるかわからないから、諦めず頑張ってほしい。自分語りになってしまい申し訳ないが、受験生を心から応援している。
上智大学から歩き続けて時刻は1時。ちょっと流石に疲れてきたので一度休憩。コンビニでアイスを買う。この日は夜にもかかわらずジメジメしていたので、アイスのおかげでHPが大幅に回復した。深夜のアイスって罪悪感すごいけど美味しすぎる〜。
リフレッシュできたし、再出発。
(これは途中の麹町にあった猫みたいな顔の送水口、かわいい)
1時半、皇居に到着。周囲には大きな木々が茂っていて、照明が一つもなく、驚くほど真っ暗だった。さらに進んでいくと、桜田門が登場。迫力があってかっこよかった。
(なんかアベンジャーズみたい)
歩き続けて時刻は2時過ぎ、日比谷公園の健康広場が見えてきた。
いくつか遊具がある中に、雲梯(うんてい)を発見。雲梯、覚えているだろうか? 小学校の校庭にあった、はしごを横にしたみたいな遊具である。1本ずつ手をかけて進んでいく。
久しぶりにやってみるか……あれ、全然できない⁉︎ 3本目の棒を掴んだあたりで、腕が限界になり落下してしまった。筋力には結構自信あったのに……体の衰えを感じる。やはり、10年前の元気な小学生時代からは変わってしまったのか……。
少しだけガッカリしながら、公園を出発し再び進んでいく。
新橋の方まで来ると、まだ明るく賑やかだった。サラリーマンの街であることが改めて感じられた。新橋名物のSLも見ることができて満足。
そういえば、一応今回の深夜ウォークの最終目標は、お台場海浜公園で日の出を見ることである。日の出の時刻を調べると、どうやら4時半らしい。この時点ですでに3時前。地図アプリによれば、お台場海浜公園まで歩いてあと1時間半ほどかかる。ギリギリ間に合うか? ここからは少しペースを上げて進んでいくことにした。
築地の方まで移動し、勝鬨(かちどき)橋を渡っていく。夜景がきれいだった。
その後も、お台場海浜公園で日の出を見るために歩き続けていた我々であったが、4時前に豊洲大橋に入った時点で空はかなり明るくなっていた。
橋がとても長いので、歩いて渡り切ろうとするとかなり時間がかかる。しばらく歩くと、橋の途中にちょうどベンチがあった。我々の足は相当悲鳴を上げていたため、みんなで座って休憩する。……もう、ここで日の出まで座って待とうか。そんな考えも浮かんできて、しばらくその場で明らむ空を眺めていた。
だがしかし、せっかくならお台場海浜公園まで行きたい。もうきれいな空はたくさん見たし、日の出には期待せずにとりあえず公園を目指そうという話になった。さあ、歩こう。
ここまで明るくなってくると、さすがに今が朝だという実感が湧いてきた。この数時間で、夜から朝へ移り変わる神秘さと世界の目覚めを体感できた気がする。
ところで、もう空は明るいのに一向に朝日が見当たらない。
「多分朝日がビルに隠れて日の出見えなかったんだよ」
「だよね、残念」
などと話しながら公園を目指す。正直、体はかなり限界に近づいている。もうゆっくりとしか歩けない。そんなとき、嬉しい出来事が。
公園に向かう途中、横断歩道の信号が赤になり立ち止まった。そこでなんとなく後ろを振り返ると、遠くのビルの合間から黄金色に輝く一点の光が見えた。日の出だった。
なんだか、ここまでの頑張りが報われた気がした。
そのまましばらくして、お台場海浜公園に到着。爽やかな朝の青空と、穏やかに揺れる水面がとてもきれいだった。
最後にみんなで記念撮影。スマホをカバンに立て掛けようと苦戦していたら、近くを歩いていたお兄さん達が「撮りましょうか?」と声をかけてくれた。疲労感がすごいことも相まって、思いやりが心に沁みた。本当にありがとうございました。
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この日は、朝を迎える感動と、自身の衰えを感じた1日でした。楽しかったけど疲れ果てましたね。帰宅後は即座にシャワーを浴び、夜まで10時間泥のように眠りました。
やはり若さは有限。体力があるうちに色々挑戦しておきたいですね。
次回は×年後、「深夜に歩いて山手線1周してみた」の回でお会いしましょう。
乞うご期待! それではさようなら!