深夜江ノ島散歩(後編)

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ご無沙汰しております、ライターのクリーム早田です! 以前に投稿した『深夜江ノ島散歩(前編)』はご覧いただけたでしょうか? 本記事は深夜散歩の続きで、早朝の江ノ島を満喫する体験記となっています。前編を執筆したときよりは人間に配慮のある暑さになりましたが、まだまだ寝苦しい日々が続いていますね。ここはさっぱりとした江ノ島の早朝をお伝えして、少しでも涼をお届けいたしましょう。

〜到着〜

 爽やかに文章を書き始めたはいいものの、寝ずに歩いた疲労と書き上げるまでの時間経過で記憶が激しく損傷している部分がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます(笑)。海岸で小休憩をとった一行は足についた砂を落としつつ、旅の疲れからくる疲労とともに海を眺めていました。6時半ともなると朝の気配が濃くなり、疲れ目に朝日が染みていたのを記憶しています。楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、このタイミングで言い出しっぺの1人が諸用で帰宅することに。お疲れ様でした。あんがとね。4人になった我々は江ノ島を堪能するべく重い腰を上げました。ご飯にする? お風呂にする? という議論はあったものの、食事をする場所が開くまでには時間があることがわかったので、先に汗を流すことにしました。ぽわぽわした頭で太平洋を見ているとメンバーの1人が声を上げました。

「あれ、あいつ江ノ島行ってなくね?」

そうなんです。当時は江ノ島大橋前の海岸にいたので、先に帰宅したマイル員は江ノ島の地を踏む前に帰宅したことになります。なぜ気がつかない。というか江ノ島を満喫する前に帰ってしまっています。彼奴は長距離散歩過激派なので、場所とかよりも我々と歩いた事実や内容のほうが大切なのでしょう。光栄です。

〜温泉〜

 江ノ島付近で汗を流せるところを探していたのですが、どうせなら温泉入りたいよねということで頑張って検索したところ、日帰りで入れる施設がありました。そして今回入浴することにしたのは「江の島アイランドスパ」さんです。日を跨いで土曜日になったこともあり、料金は2500円と少々大学生には贅沢な値段設定になってしまいました。しかし小旅行ですから金に糸目はつけません。もちろん入湯税とタオルレンタルの値段にも目を瞑ります。若干寂しくなった財布が存在感を増していますが、見ないふりをしました。

さてやっと汗を流すことができますね。私は他の面々を差し置き、衣服を脱ぎ捨て一目散にシャワーを浴びに向かいました。浴室内にはサウナがあり、シャンプーやアメニティ類も日帰り温泉にしては多いため、かなり満足でした。温泉は弱アルカリ性のため、地味にできていた靴擦れにも染みないで済んで願ったり叶ったりです。温泉の温度は2段階で分けられていたのですが、どちらも熱すぎるということはなかったので入りやすかったです。もしかしたら熱さが物足りなく感じる方もいらっしゃるかも……。一番言いたいことはそこではなくて何よりも湯に浸かっている時に見えるオーシャンビューです。肩までお湯に浸かると湯船と江ノ島の海の境目がわからなくなる心地で、写真に撮れていないのがとても残念です。ぜひ一度足を運ばれるのがよいかと思います。温泉で汗を流し、髪を乾かした後は別のフロアで少し休憩をとりました。そこには少し横になれる椅子があり、一睡もせずに昼から活動していたせいか友人は天使のような寝顔を披露してくれました。8時になるとご飯屋さんが開店し始めるので、天使を叩き起こし温泉を後にすることにしました。叩き起こされた天使は午後から友人とのバーベーキューがあるらしいので、ここで帰宅。やっぱりご飯は食べないで帰るんですねと思いつつ、背中を見送りました。洋楽のセンス良かったよ。お疲れちゃん。

〜朝ごはん〜

 さて人数が減ろうとお腹が減るのは止められないということで、朝ごはんを食べましょう。悩んだのですが、結局2人が提案してくれたしらすを食べることに。ここからが記憶が曖昧なところで、どこで食べたかが全く思い出せないのです。みんなはしらす丼を注文していて、しらすが苦手な私はパンみたいなのに逃げました。一口だけご厚意でもらったのですが、自分も注文すれば良かったと激しく後悔するくらいには美味しかったと思います。マイルの活動に参加していると、嫌いな食べ物が食べられるようになる気がします。これで2回目なので次は何が食べられるようになるんでしょうか、楽しみですね。あとその後に四つ葉のクローバーを3つ発見しました。帰宅した後すぐにあげちゃいましたが、みんなに幸せを運んでいるといいですね!

〜江島神社〜

 午前9時を回り、腹ごしらえを済ませた後は江島神社参拝と観光、お土産購入ですよね! うんうん、そう言うと思っていたという声が聞こえてきます。時間帯的にも少しずつ観光客が増えてきて、賑やかになってきました。一つ目の鳥居から境内までの参道も人でごった返し始めて少し歩きにくかったです。一応参拝できそうな場所に辿り着いたのですが、もっと上があるようなので向上心と好奇心のかたまりである我々マイル員は頂上を目指すことに。私は「もちろん階段で行くよねぇ」と最悪なダル絡みを披露したのですが、スルーされ江の島エスカーという屋外エスカレーターに乗ることになりました。トンネルのようになっている少し暗めの内部が光で幻想的な風景に仕上がっていました。神社の辺津宮に参拝した後、これまでの運試しをするために水みくじを引くことになりました。普通のおみくじと一緒で、数あるうちから自分で引くところまでは一緒なのですが、その後近くにある水瓶におみくじを乗せると運勢がわかるというものらしいです。果たしてその結果は……。

 なんと! 大吉でした! いや〜流石四つ葉のクローバーを3つも見つけるラッキーな人間だけあります。ん? 隣にもっと運勢の良さそうな人がいますね。大大吉……だと。みなさんは前編で小鳥の落とし物をモロに食らったマイル員がいたのを覚えていらっしゃるでしょうか。そいつです。運がついたのでしょうね。書いてある内容的に結構辛めなことが書いてあるので、本当は微妙な運だったところを鳥さんがどうにかしてくれたようにも感じますがいかがでしょう。不快になったら申し訳ないです。大大吉引いたやつもまじごめんね、前後編で2回も話題に上げちゃってさ。小吉の人も結果に少しだけがっかりきていたように感じます。恋愛運と健康運が満足いかなかったんでしょうか。私はこのおみくじの金運を信じて、生きたお金の使い方を模索中です。

〜帰宅〜

 体力が尽きそうになりながらエスカーで下ってきた一行はお土産を選ぼうとしていましたが、精魂尽き果てているのはお財布も同じでした。結局マイル員に配る用のお土産はなんとか確保できたのは嬉しいことです。

今、「帰りも歩くんですか?」という疑問が出そうだったのでおことわりを入れておくと、帰りは電車に乗って帰りました。帰りの電車賃は一切考慮に入れてなかったので、お財布への追撃としては大きいものでした。テンション上がってご当地のお茶とか水とか自動販売機で買ったのがよくないんですけどね。

〜総括〜

 総括といたしましては、非常に有意義な旅でしたね。帰るまでが深夜散歩旅ではあるのですが、みんなうとうとしていてほとんど会話していないのでこの辺で区切らせていただきました。私は友人と旅行的なことをしたり、長時間一緒にいたりすること自体、あまりしないタチなのでとても新鮮で楽しかったです。今度するときはもっと多くのマイル員でどこかふらっと旅をしながらおしゃべりをすることを画策しています。皆様にお会いできるのも、山手線一周をした時か本編の100ハイを完歩した際になるのでしょうか。楽しみにお待ちいただければ幸いです!

最後におまけで江島神社に行った3人で、全く同じ構図になったベストショットをお見せしてお別れとさせていただきたいと思います。ご一読いただきありがとうございました!!

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