e-mileをご覧の皆さん、初めまして。ライターの飛飛丸(ぴゅんぴゅんまる)です。普段は公式SNSの中の人などをやっております。Xの140字の世界では飽き足らず、e-mileにも記事を書いてみることにしました。どうぞよろしくお願いします。
2025年の夏も終わりつつありますね。みなさんはどんな夏を過ごされたでしょうか。
わたくし飛飛丸は2人のマイル員と共に、免許合宿に行ってきました。行き先は上杉の城下町、米沢です。
これから前後編に分けまして、飛飛丸が同期とともに米沢で過ごした16日間の記録をお送りしていきます。合宿での免許取得を検討中の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
前編は教習所への入校から修了、仮免許の取得までの様子をお伝えしていきます。

DAY1
東京駅9時頃発の山形新幹線つばさ号に2時間ほど揺られ、米沢の地に降り立ちました。街をぶらぶら歩く暇もなく指定された場所に集合し、送迎バスに乗車した私達は自動車学校へと向かいました。
到着したら書類の記入、身体検査、オリエンテーション、授業と怒涛の勢い。さらに運転席を模した装置(シミュレーターではない)で基本的な運転操作を体験した後にはいきなり実車教習が始まりました。
アクセルをどれくらい踏めば進むのか、ハンドルはどれくらい回すのか。グランツーリスモ6でしか運転したことがない飛飛丸にはさっぱりわかりませんでした。緊張で肩が強張り、指導員には力を抜けと何度も言われました。
とはいっても初日はコースの外周をぐるぐる回るだけだったので、なんとか生還できました。
今日の教習はここまで。いよいよ16日間を過ごす宿舎に向かいます。
お部屋はこんな感じ。(写真は施設のホームページより)

ご覧ください。およそキッチンミキくらいの広さはございますね。この六畳一間でどんなドラマが生まれるか、楽しみですね。
DAY2
この日は7時半から実車教習を受け、その後は適性検査なるものを受けました。
適性検査とは、指定時間内に問題や質問に答え、自動車の運転に関わるその人の性格特性を明らかにするものです。

飛飛丸の結果は2D。どうやら私は「事故違反多発タイプ」とのことです。普通にショックです。とはいえ、あくまでこの検査は自分の性格を理解し、安全運転に繋げるためのものです。免許取得の過程に直接影響を与えるものではありません。この厳しい結果を受け止めて、安全運転の誓いを新たにするのでした。
DAY3
この日の最初の教習はS字クランクです。タイミングよくハンドルを切らないと脱輪は必至。苦手な人も多いと聞きます。人生で初めてハンドルを握ってからはや3日。できるわけがない。と思っていました。しかし速度をできるだけ抑え、内輪差で後輪を脱輪させないように、なるべくカーブの外側を走ることを意識すると、案外難しいものではありませんでした。
問題はそのあとの教習所内の決められた順路を走るコース教習でした。前日に指導員から示されたコースを覚えて走行しなければなりません。コースを思い出しながらの運転になると、ついつい視線が車体のすぐ前や手元に向かってしまい、よろついたりスピードが不安定になったりと、自分の運転レベルが初日に戻ったような気がしました。もう少ししっかりとコースを覚えてから臨むべきだったかもしれません。
この日の晩ご飯は米沢牛ステーキ。われわれが通った自動車学校は、合宿の期間中に一度は宿舎で振舞われることになっていました。脂に甘みがあって柔らかい。ナイフを入れた時点で違いがわかりました。本当においしかったです。

DAY4
免許の取得のために必要なのは運転技術の習得だけではありません。学科試験の勉強も忘れてはいけません。次の日には仮免学科試験の効果測定(知識の習得度を確認するテスト)を受けなければなりませんでした。効果測定が迫っていることに気づいたのはこの日、つまり前日でした。気づいた瞬間に猛勉強が始まりました。試験100%の科目の期末試験の前日くらいの熱量はあったと思います。
DAY5
直前になって焦って勉強を始めましたが、効果測定の結果は50点中49点。45点取れば合格なので、そこそこ余裕をもって合格点を取れたことになります。「教習所で提供されているアプリで問題演習→不正解が多かったところは教本を見返す→また演習」というサイクルを繰り返せば、そんなに時間をかけずに合格レベルにまでは持って行けるみたいです。ちなみに効果測定を受ける直前まで練習問題では不合格の点数を取っていたので、あんまり練習問題の点数で神経質にならないほうがいいかもしれないですね。
ここでMilestone Express編集長からゼミ選考に向けてXで宣伝ポストを作成するよう依頼されていたことを思い出しました。画像の背景はどうしようか。悩んだ末に現地調達することにしました。宿舎から20分ほど散歩し、いい感じの景色を見つけたら1枚パシャリ。部屋に戻ってIllustratorで文字を入れたら即完成です。広報担当に休みなどありません。
実際のポストがコチラ↓

DAY7
まとまった時間を確保できたので米沢城跡である松が岬公園に行ってきました。7日目にして初の観光です。上杉といえば上杉謙信が最初に思い浮かびがちですが、米沢藩中興の祖ともいわれる上杉鷹山(治憲)も市民に親しまれているようです。高校日本史ではおなじみの人物ですね。「為せば成る」という有名な言葉は、鷹山のものと言われています。謙信は上杉神社に、鷹山は分祀され松岬神社に祀られていました。

この地がきれいに整備され、大事にされているのを見ると、米沢の人がどれだけまちの歴史を誇りに思っているかがよくわかります。バスもこんなでしたし。

DAY8
ついに修了検定の日がやってきました。まずは技能試験から。教室で説明を受けたらコース外で待機し、ひとつ前の番になったら後席に乗車して自分の番を待ちます。公平を期すために受験者と検定員の2人きりになってはいけない決まりがあるようです。いよいよ自分の番、後席には一緒に来たマイル員が乗ってきました。「俺のドライブテクを見せつけてやる」と意気込み、いつもよりアクセルを踏み込みます。練習通りスイスイ走行し、難なくクリア。降りるときには検定員から「流れ良く運転できていました」とお褒めの一言。うまくいきすぎてニヤけるのを我慢しました。後ろで見ていたマイル員にも「俺の運転上手かったろ??????」と聞いてみましたが、「緊張していたのでよく見ていなかった」という冷たい返事だけが返ってきて本当に悲しい気持ちになりました。
技能試験の合格を確認し、続いては学科試験です。問題はアプリで練習問題をやっていればわかるようなものがほとんどでした。ただ解答用紙のマーク部分が横長だったのでめちゃくちゃ塗りつぶしづらかったです。シャーペンだと色の乗りが良くないので、鉛筆を持っていくことをオススメします。
学科試験後まもなく合格が発表され、晴れて仮免許を取得することができました。
仮免をゲットしたので初の路上教習に突入します。よく聞くのが「路上に出ると速度が速すぎて怖い」という話です。しかし、一般道の速度自体には恐怖は感じませんでした。飛飛丸の場合は、速度の調節に難しさを感じました。車はアクセルを離すとエンジンブレーキによって制動力がかかります。なので長い道で速度を一定に保つためには常にアクセルを踏んだり緩めたりして調整しなければなりません。これにはミリ単位の操作が必要になります。踏みすぎて60キロ制限の道路でも気づいたら70キロ近くなったり、逆にアクセルを踏むのをサボると50キロを下回ったりすることがありました。速度標識を探してたら前方との車間距離がめちゃくちゃ近くなることもありました。
とにかく教習所のコースと比べて、気を配らなければいけないことが一気に増えるわけです。修了検定で朝早かったこともあってさすがに疲れましたが、夕暮れの米沢ドライブは楽しかったです。
DAY9から卒業までの様子は後編にてお伝えします。
ご覧いただきましてありがとうございました。後編もお楽しみに!